会計ソフトを導入したいけれど、「どれを選べばいいかわからない」。
この悩み、バックオフィス担当者なら誰もが一度は通る道です。
この記事では、会計ソフト 比較 マネーフォワードクラウドというキーワードを軸に、人気の3製品——マネーフォワードクラウド、freee会計、弥生会計オンライン——を“現場運用者の視点”から徹底比較します。
特に従業員10〜20名規模の企業で、「経理・労務を1人で回している」「インボイスや電子帳簿保存法対応に追われている」方にこそ、読んでほしい内容です。
現場が止まらない“実務設計”を重視するならマネーフォワードクラウド
結論から言えば、バックオフィス全体の連携・一元化を重視するなら「マネーフォワードクラウド」が最も実務に向いています。
freee会計は個人事業やベンチャー初期に強みがあり、弥生会計は会計事務所との親和性が高い一方で、日々の業務を“まとめて楽にする”点ではMFクラウドが一歩リードしています。
理由を順に解説していきましょう。
理由①:連携できる範囲が圧倒的に広い
会計ソフト導入で最も工数削減効果が高いのは、自動連携による仕訳作業の削減です。
マネーフォワードクラウドは、銀行口座、クレジットカード、ECサイト、交通系IC、さらにはクラウド請求書や労務ソフトまで、連携対象が業界最多クラス。
たとえば楽天銀行+Amazonビジネス+Squareを利用している企業なら、入出金・売上・経費を一括で取得可能。記帳・消込・証憑管理が自動化され、単純作業を約60〜70%減らすことができます。
freeeもAPI連携が得意ですが、仕訳ルールや証憑整理のカスタマイズ性ではMFクラウドが柔軟。弥生は会計処理が堅牢な反面、クラウド連携はやや限定的です。
理由②:会計だけでなく勤怠・給与・請求まで一元化できる
バックオフィスが「分断」されていると、どこかで二度手間が発生します。
マネーフォワードクラウドの最大の特徴は、会計・勤怠・給与・経費・請求が1つのIDで統合管理できることです。
月末の勤怠締め→給与計算→仕訳反映まで、Excelを介さずに自動でデータが流れます。これにより、月末処理を“人が待たなくていい”状態にできます。
freeeも一元管理をうたっていますが、給与や勤怠は別料金・別画面のことが多く、社内承認フローを整えるには追加設定が必要です。弥生会計は単体完成度が高い分、労務・給与まで拡張する場合は他システム連携が前提になります。
理由③:インボイス・電子帳簿保存法対応が標準搭載
2025年にかけて大きなテーマとなるのが、インボイス制度と電子帳簿保存法への完全対応です。
マネーフォワードクラウドでは、受領した請求書の自動分類・保存・検索が標準で可能。クラウド上で電子取引データを保管できるため、紙の原本を保管する必要がありません。
freeeは電子帳簿保存法対応を追加オプション化しており、弥生は専用アプリ連携が必要です。この差が地味ながら、長期的な運用コストとリスクを分けます。
具体例:導入した企業の1か月の変化
実際に、都内ITスタートアップ(従業員12名)でExcel+紙帳簿からマネーフォワードクラウドに移行したケースを紹介します。
- 仕訳の自動登録率:62% → 93%
- 月次決算完了までの日数:9日 → 3日
- 経理担当者の残業:月15時間 → 5時間未満
特に大きかったのは、社内の「見える化」が進んだこと。請求書や支払予定がリアルタイムで共有され、経営者が資金繰りを把握しやすくなりました。
freeeや弥生では個別機能で対応できますが、部門・プロジェクトごとの可視化はマネーフォワードのダッシュボードが最も使いやすい印象です。
他社との比較まとめ
| 比較項目 | マネーフォワードクラウド | freee会計 | 弥生会計オンライン |
|---|---|---|---|
| 自動連携 | ◎(銀行・カード・ECまで広範) | ○(個人向け強い) | △(対応限定) |
| 労務連携 | ◎(勤怠・給与が同一ID) | ○(別アプリ) | △(外部連携) |
| 電子帳簿保存法対応 | ◎(標準搭載) | ○(オプション) | △(別アプリ) |
| サポート体制 | メール+チャット | チャット中心 | 電話サポートあり |
| 料金(法人プラン) | 月2,980円〜 | 月2,480円〜 | 年10,000円〜 |
価格だけ見れば弥生が最安ですが、法改正対応・自動化範囲・将来的な拡張性を含めると、コスパはマネーフォワードが最も高いといえます。
マネーフォワードクラウドのデメリット(正直レビュー)
良い点ばかりに見えるマネーフォワードクラウドですが、注意点もあります。
- 初期設定がやや複雑(勘定科目・部門・仕訳ルール設計に時間)
- カスタマイズ性が高い分、最初に構造を考えないと後で直すのが大変
- サポートがチャット中心で即レスは少なめ
ただしこれは裏を返せば、“本気で業務設計したい企業に最適”ということ。初期設定さえ乗り越えれば、運用はむしろ楽になります。
乗り換えのコツ:失敗しない導入手順
導入時に失敗しやすいポイントは、データ移行と社内運用ルールの整備です。
- 現状把握: Excel・紙帳簿・勤怠データの棚卸し
- ルール決め: 仕訳ルール、部門コード、承認フローの設計
- 初期設定: 銀行・カード・勤怠アカウント連携
- テスト運用: 1か月間は旧運用と並走
- 完全移行: 翌月から新ルール一本化
このステップを守れば、混乱なく移行できます。マネーフォワードクラウドはデータCSV移行ツールが充実しており、他社ソフトからの乗り換えもスムーズです。
業務を“止めない設計”が、これからの会計ソフト選び
freeeや弥生が「会計ソフト」を提供しているのに対し、マネーフォワードクラウドは“バックオフィス全体を設計するツール”です。
単に仕訳を自動化するだけでなく、勤怠・給与・請求までの流れを整える。
その結果、「担当者がいなくても会社が止まらない」仕組みをつくれます。
まずは無料トライアルで、あなたの会社の銀行やカードを接続してみてください。
10分後には「これまでの入力作業は何だったのか」と感じるはずです。
関連記事リンク
こちらもCHECK
-
-
【法人導入】グローバルWiFiの口コミ・法人ログイン・割引を要点整理|台湾出張で実体験レビュー
法人出張にグローバルWiFiは必須だった 台湾出張で実際に「グローバルWiFi」を利用してみて、口コミで語られるメリットは誇張ではなく現実でした。法人契約ならではのログイン機能、割引を活用したコスト削 ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
-
【保存版】マネーフォワード 評判は本当?悪い口コミの“原因”まで分解して安全に使い倒す方法
「確定申告って、結局どの会計ソフトがいいの?」と迷ったことがある人は多いはず。口コミを調べても「マネーフォワードは便利!」という声もあれば、「設定が分かりにくい」という意見も見かけます。この記事では、 ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
-
ラボル 口コミ|最短60分で資金ショートを救う!フリーランス必見のカード決済代行とは?
ラボルは請求書とカードだけで「最短60分」送金できる資金繰りサービス ラボルは、請求書とカードだけで「最短60分」で送金できる、今もっとも頼れる資金繰りサービスです。 口コミでも特に評価が高いのは、ス ...
続きを見る