eSIMは、スマホに内蔵されたSIMに通信の情報を書き込んで使う仕組みです。海外旅行では、SIMカードの差し替えもWi-Fiルーターの受け取りも不要なため、利用する人が増えています。一方で、「対応していないスマホがある」「電話番号が使えない」など、事前に知っておきたいデメリットもあります。
この記事では、eSIMのデメリットとメリットを、海外旅行での使い方を中心に整理します。Wi-Fiレンタルや国際ローミングとの違いも比べ、eSIMが自分に向いているかを判断できるようにまとめます。
こんな方におすすめ
- eSIMのデメリットを知ってから使うか決めたい方
- 海外旅行でeSIMとWi-Fiレンタルのどちらにするか迷っている方
- 国際ローミングとの違いを知りたい方
- 初めてeSIMを使う前に注意点を確認したい方
ポイント
eSIMの主なデメリットは、対応機種とSIMロックの制約、電話番号が付かないプランが多いこと、購入後にキャンセルできないサービスが多いことです。 スマホ1台で旅行する人には便利ですが、複数の端末を1つの回線でつなぎたい人や、設定に不安が強い人はWi-Fiレンタルの方が合う場合もあります。
結論
海外旅行でeSIMが向いているのは、eSIM対応のスマホを持ち、スマホ1台で地図やSNS、連絡を中心に使う人です。受け取りや返却の手間がなく、日本で準備しておけば現地に着いてすぐにインターネットを使えます。
一方で、対応していないスマホでは使えず、多くのプランは電話番号が付きません。購入後にキャンセルできないサービスも多いため、デメリットを理解してから選ぶことが大切です。
判断の順番は次のとおりです。
- スマホがeSIMに対応し、SIMロックが解除されているか確認する
- 現地で電話番号が必要かどうかを決める
- 何台の端末をつなぐか、パソコン作業をするかを考える
- 設定を自分でできそうか、サポートが必要かを考える
- 当てはまらない条件があれば、Wi-Fiレンタルやローミングと比べる
WANDERWORK
この記事の信頼性
- サービスごとの仕様は、各社の公式サイトで2026年10月17日に確認し、サービス名を明記して記載
- 1日あたりの費用の目安は、グロモバ公式サイトの比較表の数値として引用
- 一般的な仕組みとサービス固有の条件を分けて説明
- 未確認の通信速度や、全サービスに共通しない条件を断定しない
eSIMとほかの通信手段の違い
海外でスマホを使う主な方法を、同じ項目で比べます。1日あたりの費用の目安は、グロモバ公式サイトの比較表に掲載されている数値で、サービスや国によって大きく変わります。
| 比べる項目 | 海外eSIM | 国際ローミング | Wi-Fiレンタル | 現地の物理SIM |
|---|---|---|---|---|
| 準備 | オンラインで購入し、日本で設定できる | 契約中の携帯会社で申し込むだけ | 事前に予約し、空港や自宅で受け取る | 現地の空港や店舗で購入する |
| 費用の目安 | 約320円/日から | 980円から2,980円/日 | 約700円/日から | 国や店舗による |
| 電話番号 | 付かないプランが多い | 日本の番号をそのまま使える | 付かない | 現地の番号が付く場合がある |
| 複数の端末 | テザリングで共有できる場合がある | テザリングで共有できる場合がある | 複数の端末でつなぎやすい | テザリングで共有できる場合がある |
| 注意点 | 対応機種とSIMロックの確認が必要 | 料金が高くなりやすい | 受け取りと返却、充電の手間がある | SIMカードの差し替えと保管が必要 |
国際ローミングは手軽ですが、使い方によっては料金が高くなりやすい方法です。Wi-Fiレンタルは複数の端末をつなぎやすい一方で、受け取りと返却の手間があります。eSIMは、その中間で「手軽さと費用のバランス」を取りやすい方法です。
eSIMのデメリット
海外旅行でeSIMを使うときに注意したいデメリットを整理します。
対応していないスマホでは使えない
eSIMは、スマホ本体がeSIMに対応している必要があります。比較的新しいiPhoneやAndroidの多くは対応していますが、機種や販売された国によって例外があります。購入前に、使うサービスの対応機種一覧で確認してください。
SIMロックがかかっていると使えない
携帯会社で購入したスマホにSIMロックがかかっていると、海外eSIMをインストールできません。SIMロックの状態は、設定画面や契約先の携帯会社で確認できます。
電話番号が付かないプランが多い
多くの海外eSIMはデータ通信専用で、現地の電話番号は付きません。LINEなどのアプリ通話はデータ通信で使えますが、飲食店の予約やタクシーの呼び出しで電話番号が必要な場面もあります。韓国などでは通話付きのプランを扱うサービスもあります。
購入後にキャンセルできないサービスが多い
eSIMはデジタルの商品のため、購入後のキャンセルや返品ができないサービスが多くあります。たとえばeSIM squareは、公式のよくある質問で購入後のキャンセルや変更はできないと案内しています。対応機種やSIMロックを確認せずに買うと、使えないまま費用だけがかかります。
有効期間の始まり方に注意が必要
インストールした時点から有効期間が始まるサービスでは、出発のかなり前にインストールすると旅行中に期間が足りなくなります。eSIM squareはインストールが終わり次第開始、Voyeは対象国で接続した時点から開始など、サービスによって条件が違います。
1つのeSIMを複数のスマホで使えない
eSIMは、インストールした1台のスマホで使う仕組みです。グロモバeSIMも、同じeSIMを複数のスマートフォンで同時に使うことはできないと案内しています。家族で使う場合は人数分を用意するか、テザリングやWi-Fiレンタルを検討します。
機種変更や故障のときに手続きが必要になる
eSIMは本体に情報を書き込むため、スマホを買い替えたり故障したりしたときは、契約先での再発行や移行の手続きが必要になる場合があります。旅行中に機種変更をする予定がある人は、移行の方法を事前に確認してください。
eSIMのメリット
デメリットがある一方で、海外旅行ではeSIMならではのメリットも多くあります。
- 受け取りと返却が不要:オンラインで購入し、Wi-Fiルーターのような機器の受け取りや返却をしなくて済みます。
- 日本で準備できる:出発前にインストールしておけば、現地に着いてすぐにインターネットを使えます。
- 日本の回線を残せる:デュアルSIMに対応したスマホなら、日本の回線を残したままeSIMでデータ通信ができます。
- 前払いで料金がわかりやすい:トリファのように、決まった量のデータを決まった金額で先に買う前払い式のサービスなら、後から追加の請求が来る心配がありません。
- 荷物が増えない:機器の充電や紛失の心配がなく、身軽に移動できます。
- 周遊や複数国に対応しやすい:アジア周遊やヨーロッパ周遊など、複数の国で使えるプランを選べるサービスもあります。
eSIMが向いている人と向かない人
| 状況 | eSIMとの相性 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| eSIM対応のスマホ1台で旅行する | 向いている | 渡航先のプランと料金 |
| 受け取りや返却の手間を減らしたい | 向いている | 有効期間の始まり方 |
| 日本の回線も残しておきたい | 向いている | デュアルSIM対応 |
| 現地で電話番号が必要 | 条件次第 | 通話付きプランの有無 |
| 家族や同僚と複数の端末をつなぐ | 条件次第 | テザリングかWi-Fiレンタル |
| スマホがeSIMに対応していない | 向かない | Wi-Fiレンタルや物理SIM |
複数の端末を長時間つなぐ場合や、パソコン作業が中心の場合は、Wi-Fiレンタルも含めて考えると安心です。用途別のWi-Fiの選び方はノマドワーカーのWi-Fiおすすめで解説しています。
海外で気をつけたいセキュリティ
eSIMは自分専用のモバイル回線なので、ホテルやカフェの公衆Wi-Fiに比べて、他人と同じネットワークを共有する場面を減らせます。一方で、テザリングでパソコンをつないだり、宿のWi-Fiも併用したりする場合は、通信の安全にも気を配る必要があります。
Sailyのように、悪質サイトや広告をブロックするセキュリティ機能を備えたeSIMもあります。公衆Wi-Fiでパソコン作業をする人は、VPNの併用も検討してください。VPNの考え方はノマドワーカーのVPN対策、実際の使い心地はNordVPNの評判とiPhoneでの使い方で解説しています。
デメリットを避ける使い方
デメリットを避けるコツ
- 購入前にeSIM対応とSIMロックの解除を確認する
- 電話番号が必要なら通話付きプランを選ぶ
- 有効期間の始まり方に合わせてインストールの日を決める
- 家族の分は人数分を用意するか、テザリングを使う
- 返金やキャンセルの条件を購入前に読む
デメリットが出やすい使い方
- 対応機種を確かめずに購入する
- 電話番号が付くと思い込んで購入する
- 出発のかなり前にインストールする
- 1つのeSIMを家族で使い回そうとする
- 公衆Wi-Fiで無防備にパソコン作業をする
eSIMを使うか決めるまでの流れ
- STEP 1
- スマホを確認する。eSIM対応とSIMロックの解除を確かめる
- STEP 2
- 使い方を整理する。電話番号の要否、つなぐ端末の数、パソコン作業の有無を考える
- STEP 3
- 通信手段を比べる。eSIM、Wi-Fiレンタル、ローミング、現地SIMの中から合うものを選ぶ
- STEP 4
- eSIMのサービスを選ぶ。料金、サポート、返金とキャンセルの条件で比べる
- STEP 5
- 出発前に設定する。有効期間の始まり方を確認し、Wi-Fi環境でインストールする
- STEP 6
- セキュリティも準備する。公衆Wi-Fiを使う予定があればVPNなども検討する
判断のためのチェックリスト
スマホ
- スマホがeSIMに対応していることを確認した
- SIMロックが解除されていることを確認した
- デュアルSIMで日本の回線を残せるか確認した
使い方
- 現地で電話番号が必要かを決めた
- つなぐ端末の数とパソコン作業の有無を考えた
- Wi-Fiレンタルやローミングとも比べた
購入前
- 返金とキャンセルの条件を確認した
- 有効期間の始まり方を確認した
- 公衆Wi-Fiを使う場合のセキュリティ対策を考えた
eSIMを使うと決めたら
初めてのeSIMで設定に不安がある人は、アプリの案内に沿って設定でき、日本人スタッフのチャットに24時間相談できるトリファが使いやすい選択肢です。詳しくはトリファの評判・口コミで解説しています。
\ 初めてのeSIMなら /
国ごとの料金はアプリ内で表示されます。海外の電話番号は付きません。
![]()
セキュリティにも配慮したい人は、悪質サイトや広告をブロックする機能を備えたSailyも候補です。NordVPNによる保護はウルトラプランに含まれます。詳しくはSailyの評判・口コミで解説しています。
\ セキュリティ機能つきのeSIM /
料金は米ドル建てで表示されます。通常プランとウルトラプランの違いを購入画面で確認してください。
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ほかのサービスも含めて比べたい人は海外eSIMのおすすめ比較、設定の手順は海外eSIMの使い方を参考にしてください。
公式情報の確認先
本記事は、以下の一次情報を2026年10月17日に確認しています。
サービスの条件や料金は変わります。購入前は必ず各社の公式サイトの最新表示を確認してください。
よくある質問
eSIMの一番のデメリットは何ですか?
海外旅行では、スマホがeSIMに対応していないと使えないことと、SIMロックがかかっていると使えないことが最も大きな制約です。購入後にキャンセルできないサービスが多いため、購入前に必ず確認してください。
海外旅行にeSIMは必要ですか?
必須ではありませんが、eSIM対応のスマホ1台で旅行する人には便利な方法です。電話番号が必要な人や、複数の端末をつなぎたい人は、ローミングやWi-Fiレンタルと比べて選んでください。
eSIMとWi-Fiレンタルはどちらがいいですか?
スマホ1台で使うならeSIM、家族や同僚と複数の端末をつなぐならWi-Fiレンタルが選びやすい方法です。eSIMは受け取りと返却が不要で、Wi-Fiレンタルは機器の持ち運びと充電が必要です。
eSIMで電話番号は使えますか?
多くの海外eSIMはデータ通信専用で、電話番号は付きません。LINEなどのアプリ通話は使えます。韓国などでは、通話とSMSに対応したプランを扱うサービスもあります。
eSIMは安全ですか?
eSIMは自分専用のモバイル回線なので、公衆Wi-Fiに比べて他人とネットワークを共有する場面を減らせます。テザリングや公衆Wi-Fiを併用する場合は、VPNなどの対策も検討してください。
eSIMは家族で共有できますか?
1つのeSIMは、インストールした1台のスマホで使う仕組みです。家族で使う場合は人数分のeSIMを用意するか、テザリングで共有するか、Wi-Fiレンタルを検討してください。
記事のまとめ
- eSIMのデメリットは、対応機種とSIMロックの制約、電話番号が付かないプランが多いこと
- 購入後にキャンセルできないサービスが多く、有効期間の始まり方にも注意が必要
- 1つのeSIMは1台のスマホで使う仕組みで、家族での共有には工夫が要る
- メリットは、受け取りと返却が不要で、日本で準備でき、日本の回線を残せること
- スマホ1台の旅行ならeSIM、複数の端末ならWi-Fiレンタルも比べる
- 公衆Wi-Fiを併用するなら、VPNなどのセキュリティ対策も考える
eSIMは、デメリットを理解して使えば、海外旅行の通信を手軽にしてくれる方法です。自分のスマホと使い方に合うかを確かめてから選んでください。
最終判断は、対応機種、電話番号の要否、つなぐ端末の数、サポートの必要度で行ってください。
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